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ア. 梨

実のうち食べられる部分が約80%だが、水分が85∼88%、熱量は約50kalである。アルカリ性食品で、主成分は炭水化物であり、糖分(果糖および蔗糖)10∼13%、林檎酸・酒石酸・クエン酸などの有機酸、ビタミンBとC、繊維素・脂肪などが含まれている。

気管支の疾患に効果があり、風邪・せき・喘息などによく、排便や利尿作用を助ける。淡やせきをなくし、喉がかれたときや腹が詰まって痛いときの症状を緩和させ、出来物の治療にも効果がある。その他に解毒作用があり、二日酔いを解消する。

 

イ. 生姜

生姜は東インドのヒンズスタン地域が原産地と推定され、中国では2,500年以上前に四川省で生産されていたという記録があり、韓国は高麗顯宗 9年(1018年)に生姜を栽培したという記録があり、王の下賜品として用いられるほど貴重なものだったそうである。

この薬は特異なにおいがあり、味は非常に辛い。

生姜は外感性の風邪に伴う寒気、発熱、頭痛、嘔吐、せき、啖を治療し、食中毒による腹痛下痢、満腹にも効果がある。薬理作用による胃液分泌促進、消化力増進、心臓興奮作用、血液循環促進、菌抑制作用などが報告されている。

特に完州の鳳洞生姜は単一地域としては全国で最も多い量が生産および出荷されており、完州郡鳳洞邑一帯の土質が黄土色検質土で、生姜の栽培に最適な土地と知られている。

 

ウ. 鬱金

鬱金は中国南部やインド、沖縄をはじめとする東南アジア地域で自生、栽培され、韓国の中南部地域でも栽培されている。酒といっしょに混ぜると金のような黄金色になるのでつけられた名前で、形が莪蒁に似ていて、馬の病気を治療するので馬蒁とも呼ばれていた。

この薬は特異なにおいがあり、噛むと唾が黄色く染まり、刺激が強い。味は辛くて苦く、性質はやや冷たい。

鬱金は気の流れをよくし、血液の循環を助け、生理痛、生理不順、脇腹の痛みを治療し、吐血、鼻血、血尿を治療し、気持ちを爽やかにし、胸腹部のもたれを解消し、胆汁の分泌促進と胆嚢結石を治療する。薬理作用は胆汁分泌、排泄促進、管状動脈の中の半壊現象を減少させると報告されている。

中国の皇室では酒や食べ物の中に入れて特別な香りを出す材料として用いられ、朝鮮の王室でも薬味として用いられた。鬱金が麻薬とは違う習慣性のない神経安定剤の機能を果たすのは陰陽を共に備えた性質を持っているからである。もともと貴重な薬剤であるため、宮廷で直接人を派遣して栽培、管理するほどの努力を傾けた。記録によると、朝鮮時代、鬱金の栽培地は海州と全州に局限されていた。梨薑酒が生まれた地が全州なのは偶然ではない。

 

エ. 桂皮

肉桂の木を梫というが、それは他の木を侵して害を与えるという意味で、肉桂の木が他の植物の生長を抑制するためつけられた名前であり、この木が他の木の根に釘を打てば、その木は即座に死ぬといわれた。

この薬は特異なにおいがあり、後には若干粘液性で収斂性であり、味は甘辛く、性質は熱い。

桂皮は血液の循環を促進させ、胸腹部の冷えを解消し、食欲を増進させ、消化を促進させ、四肢の麻痺などに用いられる。胃腸の痙攣性の痛みを抑え、胃腸の運動を促進させ、ガスを排出して吸収をよくする。腸内の異常発酵を抑える防腐効果もある。

薬理作用としては疥癬菌抑制作用、白色念珠菌病抑制作用、胃の健康作用、唾液および胃液分泌促進作用などが報告されている。

 

オ. 蜜

蜂蜜は大昔、自然から得た人類最初の食品で、ギリシャ諸神などの食糧であったといわれ、ローマ人は蜜を天から降ってきた露といっていたそうである。

 
 
 
 
 

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