鬱金は中国南部やインド、沖縄をはじめとする東南アジア地域で自生、栽培され、韓国の中南部地域でも栽培されている。酒といっしょに混ぜると金のような黄金色になるのでつけられた名前で、形が莪蒁に似ていて、馬の病気を治療するので馬蒁とも呼ばれていた。
この薬は特異なにおいがあり、噛むと唾が黄色く染まり、刺激が強い。味は辛くて苦く、性質はやや冷たい。
鬱金は気の流れをよくし、血液の循環を助け、生理痛、生理不順、脇腹の痛みを治療し、吐血、鼻血、血尿を治療し、気持ちを爽やかにし、胸腹部のもたれを解消し、胆汁の分泌促進と胆嚢結石を治療する。薬理作用は胆汁分泌、排泄促進、管状動脈の中の半壊現象を減少させると報告されている。
中国の皇室では酒や食べ物の中に入れて特別な香りを出す材料として用いられ、朝鮮の王室でも薬味として用いられた。鬱金が麻薬とは違う習慣性のない神経安定剤の機能を果たすのは陰陽を共に備えた性質を持っているからである。もともと貴重な薬剤であるため、宮廷で直接人を派遣して栽培、管理するほどの努力を傾けた。記録によると、朝鮮時代、鬱金の栽培地は海州と全州に局限されていた。梨薑酒が生まれた地が全州なのは偶然ではない。 |